フライ,ダディ,フライ

初日、しかも初回公演を見に行った。そこまで期待していた…わけではなくて、初回公演くらい早い時間に駐車場に車を停めてしまわないと、シネコンの入った地元のPARCOは満車になってしまうから。そして、今週見に行ったのは、来週には同じ堤真一が全く別のキャラクターを演じる映画が始まってしまうから。だって、『京極堂』な堤真一を見てから『情けないおっさん』な堤真一は見たくないしぃ。
というわけで、それほど期待はせずに見に行ったんだけど、結構楽しめた。
ストーリーは仕事も家庭も順調だった堤真一演じる鈴木一の娘が、ボクシングインターハイチャンピオンの石原に殴られて入院したところから始まる。仕返し(?)するために包丁を持って石原のいる高校へ乗り込んだつもりが、間違えて隣の学校へ。そして、そこで岡田准一演じる朴舜臣に殴られて気絶してしまう。目が覚めた鈴木は自分の情けなさに打ちひしがれながら、事情を舜臣の仲間のゾンビーズに話し始めるが、それに追い討ちをかけるように舜臣に怒りをぶつけられる。そして、鈴木は石原を倒すために仕事を休み、舜臣が教育係となってトレーニングが始まる…って感じの前半。後半はネタバレになるので割愛。

ゾンビーズはなかなかいいポイントを突いてきて笑わされた。前半は結構コメディっぽいけど、終わった後はちょっと心が温かくなるような感じの映画。おっさんと舜臣の間に芽生える友情や、舜臣の言葉が結構哲学的で考えさせられるものがいろいろあったり。

さあ、来週は『姑獲鳥の夏』で、月末は『亡国のイージス』だわ。最近、邦画の方がおもしろい。