TO LET??

引っ越してきて数日後、家の玄関にTO LETの看板が取り付けられた。私とナカヨシくんは「誰か出て行く人がいるんだねぇ。」なんて話をしていた。
私たちが住んでいる物件は通りに面しているドアには鍵がかかっていて、普段は住人しか入れないようになっているんだけど、ちょうど今は廊下やドアのペンキ塗りのおじさんが出入りしているので、ほかの人も入れる状態みたい。
一昨日、突然フラットのドアを叩く音が。知らない人が「フラットを見せてください。」
私にしてみれば、『引っ越してきたばかりでまだ契約書も不動産屋からもらってもいないのに、どうしてうちを見たい人がくるの?』って状態。なので、最初の一組には「今月引っ越してきたばかりです」と言ってお引取りいただいた。外の看板を見てどの部屋が空くか分からないけど、順番にあたっているのかしら?とそのときは思っていた。
そして翌日、別の二人組が突然、玄関のドアを叩いて昨日と同じように、「フラットを見せてください。」と。「今月引っ越してきたばかりなんですけど」と言うと、「来年住む物件を探しています。来年もこの部屋に住んでいますか?」と聞かれたので、「うんにゃ、来年は違うところに引っ越していると思う」と返事をして、中を案内。
物件探しってそんなに前からするの?と思いつつナカヨシくんに報告。
町の中心部で大学や交通の便もよいところなので、争奪戦が激しいのかしら?でも不動産屋からは下見希望者がいるとか連絡ないけど、勝手に入ってきているのかしら?どのフラットが空くのか分からないから順番にドアをノックしているみたいだし…。
などと考え込んでいたら午後には謎が解けた。
ナカヨシくんから『今日の5時にフラットを見たいという人がくるよ』と電話が。看板のTO LETはうちの物件か!確かに最低で半年契約ということなので、半年で契約したけど…この調子だと毎日のように下見の人が訪れるんじゃないかしら?毎日掃除機をかけても毎日土足で入られる…。そして、私たちには契約延長する権利は与えられていないのかしら?
看板の謎は解けたけど、次の借り手を大家が決めるまで心休まらない日々が続くかと思うとげんなり。不動産屋から連絡があれば覚悟ができるけど、突然ドアをノックするのだけはやめてほしい。彼らは不動産屋を通さずに表の看板を見て、勝手に入ってきているようなのでちょっと怖い。