魔王-1-

第1話見ました。弟を殺された弁護士が復讐をするということが明らかにされているので、韓国版よりもシンプルでスピーディーになっている気がしました。原作では現場検証は第6話まで出てこないので、日本版の方がさっさと過去の記憶を呼び覚ますことに成功していて、これからどのように刑事は追い詰められていくんだろう?ってドキドキさせられてよい感じ。
原作にはない赤い部屋も11年間かけて築いてきた復讐計画の象徴として、いい役割を果たしているなぁ。
と、一般目線で書けるのはここまで。
ここからはものすごく長くなるのでたたみます。ツボだったところを語りつくします!
いやぁ、それにしても智くんのお芝居をお金を払わなくても見られる日が来るとは!しかも、私のツボにどストライクな悪役!黒髪!!
無表情でさえも普段の無表情とは全く違う領の無表情。完全に大野智ではなくなっていました。「領さま素敵!怖い!!美しい!!!」と心の中で叫びまくり。もう私の中では成瀬『領さま』です。
表情、声、話し方、立ち振る舞いのすべてにおいて、大野智はどこにも存在していないと言っても過言ではないくらい領になっていた気がしました。
冒頭で魔王になった領とサタンの絵がオーバーラップするところで一回目の鳥肌タイム。
シャワーシーンとその後白いシャツを羽織るシーンは私には逆の意味での禊に感じました。本来の禊は罪や穢れのある身を洗い清めるものだけど、ここでは人間らしい心や迷いをすべて洗い流して魔王になる、長年準備してきた復讐を実行に移すための儀式みたいな。
深読みしすぎで、ただのサービスシーンだったのかもしれないけど(笑)。
その後の赤い部屋に入って振り返った瞬間の無表情で二回目の鳥肌タイム。毎年7月4日に撮り続けた写真と徐々に写り込んでいく手に執念深さを感じました。
警察署で直人と出会うシーン、直人が走り去った後に領の微笑していた頬の筋肉が弛緩して無表情になるところで三回目の鳥肌タイム。
主題歌は智さんソロパート満載でバンザーイ!早くフルコーラス聞きたい。ガシガシ踊りながら歌う嵐くんたちが見たいなぁ。
そういえば、弁護士事務所の職員役って松澤一之さんなのね。青木さん家の奥さん以来の共演。あれはアドリブ劇だったから、毎日ギリギリのサトシが見られて面白かったなぁ。
話がそれちゃった。
鳥肌タイムを全部書き上げていてはきりが無いですよね。端折らないと…。
教会で賛美歌を聴きながら目を閉じるシーン、領は何を思っているのでしょう?そして、目を開けたあと、しおりの後姿を睨み付けた意味は?公式サイトの相関図には「利用?」ってなっているけど、そうすると領はしおりの能力のことも知っているってことになるし…。私にとってはここが一番の謎です。
教会から外へ出る領としおり。しおりが声をかけてくることも計算済みって表情から一転、振り向いたときは表の顔。しおりと子供たちが戯れるシーンを微笑みながら見ている表情は真実の表情なのか作られた笑顔なのか…。
今回一番智くんの演技力を感じたのは自室で踏み潰されたハーモニカをオルゴールに戻したあとのシーン。静かに何かをにらみつけながら涙を浮かべ、でも目からは零れ落ちないところで止まっていることで、弟を殺されたことに対する哀しみと、直人に対する復讐心が伝わってきて胸が苦しくなってしまいました。
林容疑者の取調べに同席するシーン、林に送られてきた手紙に困惑する直人を無表情で見つめる領に四回目の鳥肌タイム。っていうかここのシーンはずっとゾクゾクしっぱなしでした。
直人の「大切な家族を奪われた人の気持ちがあなたには分からないんですか!」って台詞、その言葉そっくりそのままあなたにお返しするわん、と思ったのは私だけではないはず〜。「人は誰かにとって大切な存在です。私も、あなたも。」と穏やかに言い返す領の腸は煮えくり返っていたに違いない。
弟の殺害現場に花束をたむけるシーン。後姿から哀しみが伝わってきました。ハーモニカを握り締めながら涙するシーンよりも。
ニノの登場シーンは短いながらもインパクトありましたね。「お前、俺のおやじが人殺そうと思ったなんて、正気で言ってんのか?」のところで右目だけを少し細める表情はゾクリとしました。普段いちゃいちゃしている大宮SKが胸座つかんでにらみ合う。なんてお宝シーンなんでしょう!ここばっかりは領と熊田息子としてではなくて、ついつい大宮SKとして見ちゃいました。
原作では6話の現場検証シーン。過去を思い出している直人を見つめる領の表情がいい!哀しみと憎しみの入り混じった表情。そして、「よって弁護人は正当防衛による無罪を主張します。」と、直人を弁護した熊田弁護士が家裁で言ったものと同じ言葉を直人に投げつける領。完全に記憶を呼び起こされた直人の表情もよかったです。そして、予告CMで使われていたシーン登場!「真実は捻じ曲げられないということです」という台詞。
おそらく11年前の殺人事件では真実は捻じ曲げられてしまったのでしょう。そして、その捻じ曲げられた真実を、ひとつしかない真実にしていく領。復讐という形で。と勘ぐっています。
廊下を歩きながらニヤッと笑う領が怖い!でも、最後に赤い部屋で写真を見つめる領がもっと怖い。
これから直人がどう追い詰められていくのか、とっても楽しみです。
本当に長くなってしまいました。来週からはもうちょっと手短に…できるかしら?